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都内の中学校で90分の切り絵授業…2017年3月9日
不思議なご縁の繋がりから、3月9日に東京都内の中学校で、切り絵の授業を持たせて頂きました。
これまで幼稚園の年少組さんから、上は８４歳の方まで３千人を超える皆様に講習して参りました。
でも、学校の授業の中での講習は初めてで、緊張もします。
休憩を挟んでの90分枠、まずは「心を整える 仏像の切り絵ブック」の中の中宮寺さんの菩薩半跏像
を実際に切る実習からスタート。
この学校では切り絵の授業はすでに採り入れられていて、切り方の基礎・基本の説明は不要です。
それどころか、吃驚するほど精緻な作品を作る生徒さんもいて、廊下に張り出されています。
半数ぐらいの人が切り上がった時点で、切り絵の下絵のデザインのしかた、モチーフの探し方、
そしてものの捉え方についての講演に移ります。事前にパワーポイントで用意していた資料を使っての
授業は、スムースに話は進められます。でも、生徒さんの反応は今一のようです。
そんな中、先生から「実際のものを使って（例にして）物の見方のお話はできませんか」との提案
というか無茶ぶりが飛んできます。資料も何の準備もしていないですし、第一私の心の準備（笑）
ができておらず、一瞬たじろぎます。なんとか教室にあった、ガムテープの芯、だるまさん、
せんとくんの縫いぐるみ、そしてたまたま持参していた奈良マラソンのＴシャツや作品集などを使って、
生徒さんに答えてもらうなどして、授業を進めました。冷や汗ものでしたが、生徒さんの反応は、
この方が良かったように思います。
完璧に用意した資料を一方的に話すより、不完全でも、聞き手の反応を見ながらの授業の方が面白い、
興味を持って聞いてもらえること、私自身が学習できる90分でした。今後の生徒さん達の創作活動に、
少しでも刺激になれば幸いです。そしてこのご縁を繋いで頂いた皆様に感謝します。
ありがとうございました。
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