ホームに戻る (株)クリエイトについて コラム 私の発想法

バックナンバーリストへ戻る←←←

私の発想法 バックナンバー

→→→ 最新のコラムへ

第42回 現状とその原因


歩くこと=生きること

 昨年、足の指を骨折したときのこと、骨折1週間後の診察で「ウオーキングしても良いですか」と 恐る恐る医師に尋ねました。 理由は、毎朝約4キロ弱のコースをウオーキングしないと、一日が始まらないのです。 ある意味、中毒症状に近いかも知れません。
 結果、先生は「正しいテーピング、正しい靴の履き方、正しい歩き方で大いに歩きなさい。」 との答が返ってきてホッとしました。
 先生はさらに続けて「動物は死ぬから歩けなくなるのではない。歩けなくなるから死ぬのだ。」 と随分と大げさな話を持ち出してきました。
 確かに、弱肉強食の世界ではそうでしょう。草食動物の赤ちゃんは、生れるや否や立ち上がって 歩きだそうと必死です。まさしく「歩けないこと=死」を意味します。
 人間の場合はそこまで極端ではないですが、先生の言いたかったのは、「歩くことによって、 組織が活性化され、筋肉をはじめ各組織を維持、健康で生活できる」ということなのでしょう。

どちらのショップへ行きますか?

 話は変わりますが、あるものを購入しようとするとき、店員ばかりが目立つ暇なショップへ行きますか?
  それとも店員に質問や助言してもらおうとしても、すべての店員が既に接客していて捕まらず、 その内「ちょっと!」と怒りをぶつけるぐらいのショップへ行くか、あなたはどちらですか?
 私は、後者の方です。人一倍短気で、すぐにイライラを爆発させることがわかっていても。

仕事においては

 仕事が暇なとき、私生活も暇になることがあります。
 逆に仕事が来るときは、大抵複数重なってやって来ます。さらに私生活面も同時に忙しいことが多々あります。 まったく皮肉なものです。
 もう少し暇なときに来てくれれば、丁寧な良い仕事もできるのにとも思います。

 仕事を受ける立場ではなく、逆に発注する側から考えてみます。
 前述のショップの話ではないですが、仕事を依頼するとき、暇で社員があくびをしているような会社、 もっと最悪なのは悲壮な青白い顔をして仕事探しをしている会社に、発注する気になれますか?
 そのような会社には、仕事も寄り付かない何かがあるのではないでしょうか。
 暇にしている人や会社には、必ずそれなりの原因があるように思います。
 決して「暇な人」を軽蔑しているわけではありませんし、暇を愉しむという、私には一生できっこない ことができる人は羨ましいぐらいです。

 「仕事が趣味」と豪語(?)していたとき、暇なときはとことん暇でした。
 事実約5年前、4ヶ月間も仕事ゼロ・売り上げゼロという状態に陥りました。 多分そのとき、私は悲壮感漂う顔をしていたと思います。
 そのような顔をしていたのでは、仕事も寄り付かなくなります。
 ただ、これが私の生活を一変させる原因となりました。

暇なときは、忙しい振りを…

 仕事を唯一の趣味にしていますと、仕事がないと当然打ち合わせもなく、行く所もないのです。
 「暇スパイラル」状態に陥ります。
 このとき、悟りか開き直りか良くわからないのですが、ほぼ同時期に仏像切り絵、詩吟、クロスカントリースキーの 趣味を一気に持つことになりました。
  良くも悪くも「一生懸命」になる性格から、「趣味」であることを忘れて、バカほど必死で取り組みます。
 偶然かも知れませんが、趣味を持って忙しくしだしてから、仕事も連続的に入って来るようになりました。
 特に展示・講習会のある期間や、競技会がある時期に重なって、急な仕事が舞い込みます。
 つまり忙しくしていると、仕事の方から舞い込んで来てくれるように思えます。

 最初に記した医師の話を展開すると、

 「仕事が入るから忙しくなるのではなく、忙しくしているから仕事が入ってくる」

ように思います。

 もし暇な時間を持たれたとき、皆様はどうされていますか?

 もっとも、このコラムを読んで、「暇な時間がある奴は、暢気なことを考えるものだ」 と言われるかもしれません…。  

(更新:2007.2.20)