歳を聞かれたとき、現在の平均寿命から言って一生通用するはずの「四捨五入して
百歳です」を使い出して既に10年以上経過します。
大抵の人は勝手な(?)思い込みで「95歳を超えているには、元気過ぎる」との
疑問を持たれるようです。(見かけはともかくとして)
「四捨五入は一番下の桁をするもの」との思い込みが、皆さん激しすぎるようです。
それとも私がズレているのでしょうか。
スマートにあきらめる術
新しいこと、未知のこと、未経験のことに取り組む際、それまで学校、書物、過去の
経験から学んだことをベースに、気持ちよく、そして無駄なく効率よく生きて行かんが
ために「スマートにあきらめる」判断を下します。
さらにもう一つの要因として「今更この歳で」とか「もう少し若ければ」などの理由
付けも上手になっています。
やって見なきゃわからない
嵌りっぱなしの仏像切り絵ですが、国宝の全仏像に加え、作品にしたいと思う重文の
仏像をほぼ全て作品にしてしまった今、ちょっと燃え尽き症候群的雰囲気も無きにしも
非ずです。
師から「次は何を描こうかと考える暇があるなら、花でも家具でも文房具、何でも良
いから目の前にあるものを描きなさい」との指導を受けています。
先日たまたま、棚に並ぶ美術全集が目に留まり、取り出した巻で何気なく開いたページ
がダビンチのモナリザでした。
「実物」を見て描くよう指導されていますが、モナリザを見た瞬間「この謎の微笑が
白と黒で表現できないか?」との想いが湧き、次の瞬間「トライしてみたい」に変わりました。
普通ならここで「そんなの無理に決まっているだろ!」の意見が出されて却下される
ところです。
私はこれまでしょっちゅう「ダメで元々」的発想をして歩んでいます。
第三者から見れば「随分と遠回りが好きな奴」と見えるかも知れませんが、本人は結
構満足して歩んでおります。
今回掲載の「モノトーンのモナリザ」は数分でデザインが出来上がりました。
若干でもイメージは掴めたのではと思っています。
もちろん自己満足の何者でもないですが。
知り合いに見せると「誰か別人が入ってる」とか「女優の小雪か?」と言われます。
その目で見ると、小雪さんはモナリザの要素を持っていたのではとも思えます。
(自分のデザイン力のなさの結果であることは認めない方針ですので…。)