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第43回 自己PR


求愛の季節

 小鳥にとって、春は求愛の季節です。多くの野鳥が住む奈良の山里は、この季節大変賑やかになります。
 雄は、雌に対して自分の持つすべての力を出し切って自己PRをします。
 鳥の仲間で、PR上手の代表は、何といっても鶯ではないでしょうか。
 「ホ〜〜」の余韻に続き「ホケキョ」と、リズムとメリハリのある唄は素晴らしいと思います。  でもたまに「下手くそ」と言いたくなる様な唄を聞かせる鶯もいます。
 若さ故か、生まれつきの音痴か、それとも他人(他鳥)との差別化路線で奇を衒らっているのかも知れません。

ドラム音で求愛

 中には変わったのもいます。きつつきの仲間のコゲラです。彼らは木をつついて「コンコンコン…」という、ドラミング音で 求愛します。

 ドラミングの音(再生ボタン を押してください。)



 自分の声でなく、木を共鳴体とする発想は素晴らしいと思います。ただ、これでは声の良し悪しはわかりません。 ときどき発する声は「ギーッ」と、人間の感性ではとても綺麗とは言い難いものです。
 では、コゲラの雌は何を比較して「この人(鳥)に決めた」と決断しているのか、興味が湧きます。
 「他にもうちょっと気の利いたものに興味を持ったらいいものを」とツッコミを受けそうですが…

 第一に考えられるのはリズム感です。バンド演奏においても、ドラマーの腕前が演奏の出来に大きく影響することから、 これが選択肢の一番ではないかと思います。
 あとは(はじめからすべて)勝手な推測ですが、次は音そのもののように思います。
 ドラミング音は、どこで聞いもほぼ同じようです。ということは木の種類はある程度決まっている。 つまり、雄の縄張り内にある木の音を聞くことによって、安全に子育てするための営巣ができる木があるかどうか 判断して配偶者を決定しているのかも知れません。

自己PR法は?

 ところで、皆さんは自分の十八番の自己PR法は確立されているのでしょうか?
 異性に対するPRだけでなく、会社や社会、サークルの中など、ここ一番というときのPR法です。

 ちなみに、私は未だに「これ!」と自信をもってやれるものは絞り込めておりません。
 「そんなもん、必要あるのか?」と言わればそれまでですが、ないよりあった方が良いのではと思います。


(更新:2007.3.10)