一昨年の思い出深い繋がりの1つは、私の自宅から車で約20分の距離にある
奈良市内の寺院のご住職が、東京のお知り合いの方に私の展示会のことを紹介いただきました。
このとき、私とこのご住職とは全く面識がありません。
そして紹介された方が展示会に来て頂きました。ただこのとき、私は奈良に戻っていた
時期でお会いできなかったのですが、メールでのやりとりは続いていました。
そして昨年の展示会の際に初めてお会いすることができました。
また、ご紹介頂いたご住職には、秘仏の十一面観音の開扉時期にご挨拶に上がりました。
なんとも不思議な繋がりの連鎖です。
東京→奈良→奈良…
昨年の展示会では、偶然に会場へ来られた方から、奈良法隆寺近くにある喫茶・アトリエを
紹介いただきました。その場所は、自宅から車で約20分の距離です。
数ヶ月経過した先日、切り絵作品の題材探しで法隆寺界隈を歩いていて、偶然紹介頂い
たアトリエの看板が目に留まり、嬉しくなって訪ねてみました。
私だけでなく、アトリエの方も非常に不思議なご縁に感動され、メールも頂きました。
この他にも…
この他にも多くの出会いがあります。
偶然に展示をご覧頂いた方が、別の展示会で私の展示会のことをお話いただきました。
その話を聞いてご来場頂いた方がおられます。それ以降、その方はご案内を差し上げる度に必ずお見え頂いています。
また、展示・講習会の期間中、宿泊していた所から徒歩で20分ほどの公園で、早朝、詩吟のための
発声練習をするのですが、そのときの練習を聞いて頂いて知り合った方がおられます。
そのとき、ちゃっかり展示会の紹介をしました。するとその日の内に会場に来て頂きました。
まだまだ、上げるときりがありません。
何らかの力が…
これらの出会いは、すべて仏像切り絵を始めたのがきっかけです。
「仏様のお導きかも」と言われた方もあります。そのように考えることもできるかも知れません。
でも私は、人間が作り出した「仏像」に秘められた何らかの「力」が働いているのではないかと考えます。
仏師は何かを伝えたい・伝えようとの強い思いを込め、全力を注いで制作したはずです。
でないと、こんなに多くの人を感動させられるはずがありません。その気持ちが像に吹き込まれ、
千年以上経過した今も、科学では説明のつかぬ、何らかの力を発揮し続けているように思います。
世の中、誰と、何処で、どう繋がるかわからないことを面白いと感じ、同時にどんな小さな
繋がりも大切にしたいと、日々の生活の中でも思い続けています。
それぞれの出会い・繋がりが、これからどのように発展していくのかと思うと、ワクワクします。
皆さんはどのようなときに、出会いの不思議さ、面白さを感じられますか?
(更新:2007.2.1)